熊本市 着物専門店 わのくに

皆さまこんにちは、スタッフの鋤先美紀子です。
今朝はお天気が少し心配でしたが、この時間空は明るく、桜の花は今日も存分楽しむことができそうです。

さて今日は私事ですが、先日友人のウエディングパーティに際し、着付けをさせてもらったことを書かせて頂きたく思います。
友人は1月にドイツ人と結婚し、ベルリンに住んでいます。
昨年ご主人とJALの復興支援プランで熊本に来てくれまして、ベルリンでの結婚式にはドイツ人の友人、家族のみが出席と聞いたため、それならば、と夫と二人お祝いに行くことに決めたのです。

ドイツでの結婚式は、結婚の契約書を取り交わす儀式のことらしく、始め私達はその式に出席するつもりでしたが、後日親しい人だけを招く披露パーティも計画され、そちらに参加することにしました。
友人のRさんは、亡くなったお母様が誂えた訪問着を着ることにし、「式よりもパーティの方が長い時間着物を着ていられるので、華やかなことが好きだった母が喜ぶと思って」と、披露パーティを企画したようです。

「お祝いの代わりに着付けをしてもらいたい」と頼まれて引き受けたものの、人の着付けは長らくしていなかったので、内心「ムリムリ」の心境です。
早速和の國の女将さんに相談し、着付け教室の日に教えてもらうことにしました。
実際に着付けをしていく過程では、細やかなポイントがいくつもあり、帰り道で忘れないよう、すぐにメモを取りました。

・補正の大切さ。
・時々相手から離れて全体を確認すること。
・帯の手先とたれ先を結ぶ時に、結びやすく結び目をコンパクトにする方法。
・・これらはほんの一部です。

そして何よりも印象に残ったことは、女将さんは常に着付けをするお相手が心地よいように、と気掛けていることです。
例えば帯揚を帯枕にかけて畳んで行く時は、ある程度まで背中や脇の後ろ側で処理しています。
特に私のように、着付けに慣れていない者が最初から前で畳み始めると、脇の部分がもそもそし、着付けをされる側にとっては不快になる、という配慮でした。



披露パーティの会場は隣町の市庁舎レストランだったのですが、クラシカルな立派な建物で、レストランの方々はとても親切です。
参加者の花束をその場で花瓶に挿してくれたり、会がスタートして1時間以上ご主人のお話(挨拶や参加者の紹介)が続いたのですが、にこやかに時々様子を見に来られます。
向こうの方々は、普段からゆったりと時間を過ごしているようでした。

着付けもどうにか形になりまして、翌日友人から「パーティに同席したドイツ人が、とにかく喜んでくれて、大絶賛された」と聞きました。
ドイツの友人やご家族は「日本の着物」を初めて見た方がほとんどでしたが、皆さんはその価値や魅力を瞬時に感じ取られたそうで、着物を着て臨んで本当に良かった、と友人にも喜んでもらえたため、私もほっとしました。

熊本市 着物専門店 わのくに 披露パーティ

ところが後で写真を見ると、色々と反省です。写真を撮る前に気付いて、少し直せれば良かったのですが。
写真で見ると、裾の長さがもう少し長い方が良かったなあ、と・・。
帯のお太鼓も(写真は無いですが)少し曲がり、折り目が膨らんでいます。
おはしょりや帯〆、帯揚も気になる所で、次回はもっと気を付けたいと思います。

着姿の問題点は友人には申し訳なかったのですが、このような晴れの場で着付けをさせてもらえたことは、私にとって大変貴重な経験となりました。
そしてお母様のエピソードや、着物姿が海外で喜ばれたことも、本当に嬉しく思います・・・。
本日も最後までおつきあい頂き、ありがとうございます。