和の國ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
「熊本ゆかりの染織作家展」実行委員の安達絵里子です。

いろいろな思いを引きずりながら晩春からの日々を過ごし、過剰すぎた梅雨空を祈るように見上げ、それでも私たちは前を向いて歩いています。
皆さま、いかがお過ごしでいらっしゃいましょうか。

さてさて、恒例の「熊本ゆかり便り」。
今回は、ビッグニュースをお届けいたします。

な、なんと!
いつもお正月早々に開催しておりました「熊本ゆかりの染織作家展」を、約2か月後の9月に行うことが決定いたしました!
9月9日(金)~9月12日(月)の4日間。
どうぞカレンダー、あるいは手帳にご予定としてお書入れくださいませ。

時期を早めての開催には、いくつかの要因がありますが、まずは「熊本の元気を発信したい!」ということによります。
被災地熊本は、いまや日本全国から関心を寄せられています。
熊本在住の染織作家の皆さまは、ご自身やご家族にお怪我などなく、また仕事場の方は「片づければなんとかなる」程度で済んだとお聞きしています。
しかし、本格的な仕事再開までにはなかなかいかない、というのが実情のようです。

熊本ならではの高い美意識をもつ作家の方々を、微力ながらお支えする機会を作りたい、そう願って、予定より早めの開催を計画いたしました。

日本全国から熊本にお越しいただき、熊本ゆかりの染織作家さんたちのステキな作品をご覧いただきたいと思います。
作家さんたちにとって、もっとも強力な支援は、作品をお買い上げいただくことです。
私たちの「自慢の作家さんたちの作品」をお召しいただき、熊本のパワーを全国にお伝えいただけたらと願っています。

また、熊本の方は、まだ「きものを着る気分にはなれない」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、美しいものを見ているだけで内面にパワーがみなぎってくる思いを、どなたも経験されていると思います。
どうか「熊本ゆかりの染織作家展」で美しいものに出会ってくださいませ。
そして、いつか「熊本ゆかり作品」を身に着けてみてくださいませ。
作家の方々が精魂込めて創作された作品に、我が身が守られていることを実感することでしょう。

写真は、熊本を代表する染織作家、堀絹子さんの作品「蒼空に紅」です。
このたび国展にて会友賞を受賞され、準会員に推挙された「藍香」と同じく、経絣を駆使して格調高い熨斗目を織り表した作品です。

日本最高峰の染織品を数多く商っている、和の國・茨木國夫氏ですら「さりげないようで非常に高度な技術が尽くされている」と、うなるほどの作品。
どうぞこの機会をお見逃しなく!!!

次の写真は「進化する織りのアーティスト」吉田美保子さんの作品です。

左/八寸名古屋帯「わんぱくな三角」
右/九寸名古屋帯「Lined Blue(ラインド ブルー)」

「吉田美保子さんにしか表現できないと思える色彩感覚は、アート作品としての着こなしを楽しめます」と、和の國・茨木國夫氏。
常に新境地を求めてやまない同郷人・吉田美保子さんの快進撃に、目を細める國さんです。
吉田さんの意欲作は、まだ他にも多数ありますので、ぜひ会場にて織り味、色の妙を堪能してくださいませ。

なお、上記作品の価格は未定ですが、全作品を通常より抑えた「熊本復興支援価格」として定め、さらにその売上金の一部を、痛々しいまでに崇高にそびえたつ我らが熊本城復興のために寄付することにいたしました。

「熊本の染織作家を支援」し、「全国に熊本の美を伝え」、「着る人本人も美に包まれて幸せを感じ」かつ「熊本城の復興にも役立つ」→→→ ワクワクするような、すごい企画だと思いませんか?
ぜひご一緒に熊本を盛り上げましょう!!!

また、詳細が決まりましたら、その都度ご報告してまいりたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします!
今回もご覧くださり、どうもありがとうございました。

熊本ゆかりの染織作家展実行委員 安達絵里子