きもの種類のひとつで、本振袖又は大振袖(袖丈115cm以上)、中振袖(95~115cmくらい)、小振袖(85~95cmくらい)がある。現在最も多く着用されるのは中振袖で、ここでは中振袖について解説をする。袖丈が長く、格調高く豪華な着物で、多くは絵羽模様になっています。友禅染に刺繍や金箔を施したものや、絞りで作られたものなどがあります。帯は、昔は丸帯も使われていましたが、現在では袋帯を使うのが一般的です。変わり結びがしやすいように、袋帯でも全通柄の帯を使ったり、通常の袋帯よりも長く作られた帯を使うこともあります。
和装小物には、平組みや丸ぐけなど太めの帯締め、総絞りの帯揚げなど、色鮮やかで存在感のある和装小物を合わせます。衿元を華やかにするために、伊達衿もよく使われ、草履は台の高いものを履きます。
元来は留袖に対して振りのある袖のことをさし、振袖という名称は江戸時代から一般化。元服になると振りを縫いふさいだ留袖にしました。現在振袖は女児と未婚女性に限り着用される衣服。例外として七五三男児の紋付袴の祝着は振袖に仕立てます。