僕ときもの
僕にとって、「きもの」は『お袋』だ。何でも教えてくれる。
例えば、体がチョッときつい時やチョッと考えが後ろ向きの時は、角帯をキュッと締めることによって、しゃんとなる。
自然に姿勢が伸びてくる。おヘソの下の「丹田」の場所が気持ち良くなる。
そこに帯がくることで、体のバランス感覚も良くなる。
とにかく、ピシっとなって「さあ、今から頑張ろう!」という気持ちにさせてくれる。
また、街を歩くときもそうだ。
男性の着物姿は、お正月以外は街で見かけないので、とっても視線を浴びる。
信号待ちの時には、まるで空港の保安検査官のように、上から下までくまなく見られる方もある。
病院や銀行などもそうだ。まるで寄せては返す波のように、僕が右をむけばボクを見ている人も、何気なく右を向かれ、面映かった。
だから、そこに行きたくなかった。
うわさ話が聞こえた事もある。でもずっと着物をきていたら、僕もだんだん慣れてきた。
「しゃん」としていれば、他の人の視線がだんだん気にならなくなった。
返ってその視線があったからこそ、ボクも「肥後もっこすの気質」で頑張れたと、今は思える。
やっぱり着物姿は、猫背で曲がって歩いていても似合わないしかっこ悪いので、段々姿勢を意識して、まっすぐになってきた。
そうしたら、たぶん考え方までまっすぐになってきた。
また、袴を履くと、袴板がおヘソの真後ろの背中に当たる。
その場所に袴が当たると、後ろからとグイッと背中をおしてくれるような気になる。
「頑張れ、頑張れ!」…と。
ごめんなさい!
着物の方がいると、私もついちらちら見てしまいます。だって素敵ですし「どこへお出かけかな?」と気になりますもの♪
特に男性の着物姿はあまり拝見できないので目立ちますよね。
でももう少ししたら、着物を着ることが当たり前になって、注目されなくなるかも?!
いつも注目されるのは大変だと思いますが、これからも体験されたいろいろなことを教えて下さい☆
みさきさん、コメントありがとうございます。
着物が注目されなくなったら、間違いなく日本は良くなります。
何でかって、西洋かぶれして、着物を捨てた日本人ばかりになったから、日本の心までなくしてしまった。
・・・と僕は心から思うからです。
着物を着るようになったら、日本は必ず元気な日本になると、信じています。
ハイ、経験を元に着物道歩み、そして発信し続けます。