みなさま こんにちは ♪
木曜日担当 野田和子です (*^_^*)

 師走も半ばをむかえ、今朝ほどは氷点下の気温となったようで、朝、家の外を見ますと緑川の堤防の枯れ草の上には真っ白な霜が降りていました。

 さて、先日のNPO着物普及協会12月行事であります、桂吉坊さんの落語会に私も参加させていただきました。
天下の人間国宝、桂米朝門下に弟子入りされて14年、日々修行を積まれて来た芸はさすがに懐深く、マクラの軽い笑いから聞いている私達を一瞬で虜にされ、どんどん吉坊ワールドに引き込まれていきました。
 目の前で喋っているのは吉坊さんなのに、それを聞いているこちらの頭の中では噺の中の登場人物が生き生きと語っています。そこまで人の意識を集中させられるって、本当にすごい芸だとあらためて感動しました。

 私は、若い時から落語が好きで、上方・江戸にこだわらず落語会には結構足を運んできました。
きっかけは知人から勧められた桂枝雀さんで、ご存じの方も多いと思いますが、全身を大きく使った身振り手振りとあの“顔芸”・・・枝雀さんから溢れ出すあまりの可笑しさにハマリ、熊本での独演会には何度も通いました。その後も沢山の落語家の方の噺を聞き、笑ってきました。が、実は少しミーハーで、米団治さん(旧小米朝さん)と柳家花緑さんが好きです。笑いを取るお仕事でありながら、お二人の芸には気品があり、独特の華やかさを感じるのです。

 吉坊さんの話芸では、噺の中の“アホ”を語っていらっしゃるのに、上品でお行儀の良いスマートな可笑しさで、その“アホ”にキュートさと何とも言えない愛嬌を感じたのは、きっとご本人がお持ちの内面が登場人物に反映していたからなのでしょう。とても心地よい笑いの一時でした。

 寄席にも是非一度は行ってみたいと思っています。

 本日もご覧いただきましてありがとうございました。