当初の予定では、今日は、菊池本店の整理整頓などの業務をやっているはずだった。しかし今日も目論見が完全に壊れ、早朝より、作務衣を着て「菊池洋守展」の葉書のポスティング。そのままの流れで午前中は店の整理や加工品の手配などに追われた。やっと新春を迎える準備も相整い、お昼過ぎから納品とカレンダー配りを兼ねて、黒髪・龍田などを経由し、自宅のある菊池方面へと向かった。そして、NPOきもの普及協会副代表・川口茂先生宅にお伺いした後、本年度最後のお客様・和代さま宅へと向かった。まずもって大晦日の夕刻にも関わらず笑顔でお迎えくださったことが有難い。お着物も喜んでいただいた。またお支払いもお札も綺麗だ。徳が徳を呼ぶ、いや福が福を呼ぶようなご縁は、今年一年の集大成といっても過言ではない。ご家族でお見送りしてくださる中、「あっ、『千秋楽』を、和さん宅で謡わせてもらう予定だった」と気づいた。いくら仲良しのお客様でもタイミングというものがある。心残りもあるが、「60点人生」の僕には、全てが丁度良いのかもしれない。歩いて20秒の「広現寺」さんで鐘を撞き、百八の煩悩を払った。