横糸にやや節の大きなウールの糸を織り込んである・・・グレーのシルクウールを着て店に入った。この横糸に趣きを持つのは、染織家がよくやる技法の一つ。結城紬は、縦糸に趣きを置く。この着物は、機械織。値段も安価で、日常着にはぴったりだ。実は、過日より頭を悩ます出来事がある。電話が鳴った。ノドがカラカラになりながら、ドキドキしながら、彫刻を刻むように本音で語った。気分を入れ替え、大島紬のトンビを羽織り、熊本県伝統工芸館へ。午後4時からは崇城大学市民ホールに折込み。夜は、NPO法人きもの普及協会の行事、人への着せ付け「お振袖の帯編」だ。挨拶を済まし、事務所でPC業務をした。僕は寝るまで、ずっと着物を着ていた。