今日は何の日?「おけいこの日」。ということで、14年前の6月6日大学3年になる長男が観世流のお仕舞のお稽古を始めたのを懐かしく思い出しながら、袴を履いた。
今日の袴着装の目的は、熊本国際民芸協会のメンバーの方の卒寿の祝いに出向くためだ。普段の紬袴より格上の仙台平の甲田綏郎氏(重要無形文化財保持者)の袴は、「仕舞袴の最高級」と言われるのも納得で、大島紬とはまた一風変わった流れ落ちる滝をも連想させるような…男らしい絹ずれの音がする。 夏御召に甲田氏の袴、黒の紗羽織という略礼装で参加したが、その受付のお手伝いに加え、お謡いも謡わせていただいたので、「その祝宴も格が上がった」というお褒めの言葉をくださった。夕刻店に片貝木綿に紬袴姿で戻ると、また仕事モードに気持ちも切り替わっていった。