和の國ファミリーのみなさま、こんにちは。茨木國夫です。
あっという間に開花宣言が出ましたね。
我が家の裏庭では、先日梅がほころびたと思ったら、桜。。。
百花繚乱の季節に、正直心がまだ追いついていないボクがいます。(汗
今日は、熊本市小山のご新規のお客様宅に午前中かみさんとお伺いしました。
「タンス診断」で、100枚ほどの着物・帯の中から、上質な着物帯を選びました。
「呉服専門店さんが少なくなっている」というお声を聞く中、
染・織など様々な私たちの着物の知識がお役に立っていること嬉しく思います。
さて今日は、和の國の心臓部分とも言うべき、仕入先さんのお話です。
和の國では、京都の専門問屋さんとお取引させていただいています。
訪問着などの取り扱い先は、アイ&アイさん、一ノ橋さん、川勝商事さん、京正さん、くわ垣さん、五条の木村さん、染のむらたさん、千切屋さん、野口さん、菱一さん、藤井絞さん、やすむらさん(五十音順)の12件の中から、上品さ・生地質・地色と柄のバランス、仕事にあった価格であるかなどを吟味して仕入れています。
また、お客様から訪問着や留袖などのご注文があった時なども、上記の仕入先さんよりお客様のご要望(地色・柄ゆき・価格)に最も近い仕入先さんから商品を手配させて頂いています。
そのような中、年に数件お客様がお尋ねになるのが「京友禅の千總/ちそう」さんです。
ご存知かと思いますが、千總さんは全国的にもデパートを中心に展開なさっています。
ご当地熊本では、「鶴屋百貨店」さんと前々からお取引があるようです。
和の國では、数年前よりお客様のご要望があった時のみ取り寄せて、ご覧頂いていました。
そのような中、「千總さんの色留袖が欲しいの」というお客様のご要望があったので、
3月初旬上京の際に、千總さんの京都店におじゃましました。
そうしたら、丁度催事が行われていました。
その催事は、千總さんの新作発表の場で、カタログも一新されているようです。
その発表は2年に一度行われるとのことで、本当に良いタイミングです。
カタログも頂いてきましたので、和の國の店内に置いています。
千總さんの着物は鶴屋さんしか入らないとお考えのお客様~♪
後発ながら、和の國もお取り扱いをしておりますので、
何かございましたらお気軽にお申し付けくださいませ。
「千總さんの着物をお選びになる」中で、地元の雄・鶴屋さんとの違いがあります。
鶴屋さん:千總さんの着物を取り寄せ、そしてお選びいただく。
デパートで求める「安心神話」があります。。。
和の國 :千總さんの着物+和の國が京都で選んだ11社の着物も見て選べる。
ボク個人的には後者の方が良いと思います。。。
追伸:
ボクが一番、千總さんを尊敬するのは下記の話です。聞いてください。
日本が戦争中ころの話です。
物資も乏しく質素な条例も出る中、必死に日本の着物文化を守ろうと、
職人さん手が落ちないように着物ではなく、着物(絵羽)の2/3ほどの布を渡して、
職人さんの思いのままに友禅を施させ、それをいい値で買い取られていたそうです。
脱帽です。
そういったことをご先祖さんがなさっているからこそ、
今の千總さんがあるんだなーとしみじみ思いました。
型染めの友禅を初めてなさったのも千總さん、さすがです。