和の國ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
「熊本ゆかりの染織作家展」実行委員の安達絵里子です。

ひと頃の猛暑を経て、確実に秋へと移りつつあることを実感するようになりました。
そして、いよいよ9月9日(金)から12日(月)に開催いたします第6回「熊本ゆかりの染織作家展」も約一週間後に迫ってきました!
もうご予定くださっていますでしょうか。

アメリカ大統領だったリンカーン風に言えば「熊本人の熊本人による熊本人のための染織展」である、地産地消を謳いました「熊本ゆかりの染織作家展」なのですが、今回は特に全国的に呼びかけた展覧となっています。

な、なんと、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、世界で一番売れているきもの専門雑誌『美しいキモノ』秋号136ページに「熊本ゆかりの染織作家展」が紹介されているのです!

第1回「熊本ゆかりの染織作家展」を開催以来、きもの専門誌に掲載されることは、私の個人的な悲願でもありました。

このたびの熊本地震を経て、「美しいキモノ」編集部の皆さまが熊本へ関心をお寄せくださり、

和の國ブログで8月25日に緒方麻由子さんが紹介されていますように、『美しいキモノ』秋号に「熊本から元気なきもの姿でこんにちは」と題したミニ特集が組まれました。

それと平行して、「誌上ギャラリー」という各種展覧案内のページに掲載していただくことができたのです。

写真掲載しましたのは、堀絹子さんのきもの「秋のいざない」、溝口あけみさんの型絵染帯「フリージア」、吉田美保子さんの帯「おもちゃのチャチャチャ」の3点。
紙幅の関係でこれしか掲載できませんでしたが、「熊本ゆかり」らしく、染織技術の粋を凝らしているだけではなく、洗練されたおしゃれ心に満ちた作品を全国に発信できて、私はとても誇らしく、またうれしく思いました。

はからずも被災地として注目された熊本ではありますが、ここから地元が誇るステキな染織作品を全国の方に堪能していただきたいと思います。

地震発生後には、北海道や東北、関東、東海、関西、四国、中国、九州各県と、たくさんの支援車が熊本に来てくださり、助けていただきましたが、今度は全国からたくさんの方に熊本ゆかり作品をご覧いただきたいと願っています。

そして熊本の方も、どうぞ「こんな時期だから」とご遠慮なさらずに、「こんな時期だからこそ」美しいものに触れることを強くオススメしたいと思います。
もっと踏み込んで言えば、お買い求めになり、身にまとってお召しいただきたいのです。

先日、リオ五輪の閉会式で、小池百合子都知事が「勝負服」としてきものをお召しになっていたことに、世界中が魅了され拍手喝采となりました。
世界で日本を語る衣服として、きものに勝るものはないでしょう。
雨に濡れてしまった悉皆代など取るに足らないと思わせるほどに、効果抜群でありました。

きものは私たちを引き立て、また私たちを守ってくれる大いなる味方です。
「こんな時こそ」きものを着て、きものパワーをもらって元気になりましょう。
そしてそのパワーを周りに伝えましょう。生きる活力です。

それが、制作に困難を感じながらも新たな創作に向かう作家さんへの何よりの応援になります。
どうぞどうぞ万障お繰り合わせのうえ、お越しくださいますよう、心からご案内申し上げます

■復興支援企画■
熊本ゆかりの染織作家展

■とき  9月9日(金)~12日(月)
     11時~19時(最終日は17時まで)
■ところ きものサロン 和の國
■出品作家 岡村美和、黒木千穂子、島崎澄子、
      堀 絹子、溝口あけみ、吉田美保子(50音順)

*期間中毎日11時からと、13時半から、ギャラリートークとして「着る側から見た作品解説」をさせていただきます。

それでは、会場でお会いしましょう。
お待ちしております。

熊本ゆかりの染織作家展実行委員 安達絵里子