こんにちは。茨木ゆりです。

毎日オリンピック観戦を楽しんでいらっしゃることと思います。
昨夜、ボクシング女子・金メダリストの入江聖奈さんの映像を見ました。「優勝が決まってからのことは、正直覚えていません。」という言葉に、喜びや興奮の大きさを感じました。試合に挑む表情と、 試合後の「ベリー、サンキュウー。」の愛らしいお言葉のギャップが、とても新鮮で可愛らしかったです。



今日は午前中から、お仕立て直しのご相談にひろみ様がお越しになりました。
これまでも、お知り合いの方からいただいたという着物を3枚ほどお仕立て直しをされていましたが、今回は男性着物から、ご自分の着物へのお仕立て直しです。和箪笥の中から、しつけのかかったお父様の大島紬のアンサンブルが出てきたそうです。○十年前、お母様がお父様の為にご購入されていたそうですが、結局一度も袖を通されずに、ずっと箪笥の中に眠っていたようです。

男性着物から女性着物にお仕立て直しができるのか…心配されていましたが、もちろん、お仕立て直しは出来ます!
そもそも男性着物は、仕立て上がりの身丈が短い場合が多く、腰辺りに縫い代がどれだけ入っているかが重要なポイントです。ただ、もし身丈が短い場合でも、今回はアンサンブルでしたので、羽織に仕上がっている同生地を利用して、継いで仕立てることができます。

ですが、着物には充分な縫い代が入っていましたので、着物の生地だけで、お仕立て直しが可能でした。男性着物の裏地は、女性着物と違って、色物の胴裏1枚を使って仕立て上がっているので、白の正絹胴裏と、紫色の八掛にて、お仕立て直しをすることになりました。

そうなると大島紬の羽織がもったいないので、ひろみ様の道中着にお仕立て直しすることにしました。道中着の丈も、長目に仕上がりそうで、お出掛け時に重宝されるのではないでしょうか。墨黒地の蚊絣(かがすり)柄で、、帯合わせも色々と楽しめそうです。ひろみ様は、紬の着物も5〜6枚お持ちなので、道中着も活躍しそうです。



本日もご覧いただきまして、誠にありがとうございました。
暑い日が続きそうです。くれぐれも水分をたっぷり補給しながらお過ごしくださいませ。