10時に男のきもの一式納品の為、お気に入りの「木綿のきもの」に袴姿で出かけた。もちろん、車の運転もするのだが、袴のときに結ぶ「一文字結び」も運転席で腰に違和感を感じていたのだが、慣れてくると、その腰を後ろから押してくれるその感覚がとても心地よいものとなってきた。 納品後12時前に店に入り、衣装替えをした。…というのも、告別式に行く為である。この告別式なるものが、「きものしか着ない」私にとって一番の苦手な場所。しかし、地味目の無地の半襟に、墨黒の単衣のお召、そして紗羽織、帯も西陣織のシック目、足袋はグレーの足袋で参列すると、保護色みたいな感じで、私だけが格別に浮いているとは感じなかった。失敗をかさね、やっとここ数年で、我流ではあるがTPOにあった着こなしができるようになった。 また今から、お気に入りの片貝木綿の着物に着替え、いざ出陣だ!