今日は、ひんやりとした空気だったので、お茶のお稽古にお単衣仕立ての「みさやま紬」で出かけた。栗と山ウルシで染められた縞のきものは、お気に入りの一つであるが、暑くなるので、「秋冬になるまで着る機会がないかな~」と思っていたら、爽やかな朝だったので、思わず袖を通している自分がいた。 しかしながら、根っからの汗かきである。まず、下着はふんどしであるが、その上に、蚊絣のゆかたを襦袢と肌着代わりにし、その上に着物を着た。そうすると、2枚しか着てないので、汗もかかず、ワキのところまですぐ風が入ってくるので、お手前も快適だった。 この季節は、木綿や単衣のウールが多い中、絹ものに袖を通す感覚は、何とも言えなく、お金持ちになった気持ちにさせてくれる。また、平紬(経糸絹・横糸紬)なので、軽くて着くずれがしないのも、魅力の一つである。お昼からは、木綿の着物に着替え、雑務をこなしたが、素肌に木綿という感覚も皮膚が覚えてくれていて、何時間来ていても良いもので、衣服は皮膚の延長とはよく言ったものである。