最近の定番は、木綿であるが、男性のきものはご存知のように「おはしより」がなく、対丈になっているので、着物を着るまでの所要時間は、わずか1分たらず。今、①木綿の着物を着る ②帯を締める ③出来ましたとの合図にポンと帯をたたく。この時間の合計を計ったら、なんと29秒だ。 女性諸姉の方々の着物を着るまでの並々ならぬ時間に比べたら、いや比較の類でない。着物を着て帯をしめるまでに一分もかからない着物、ファスナーもなく、ボタンもなく、紐一本で締める男のきものを脱いだり着たりするうちに、DNAが歓喜しているのかもしれない。やはり、丹田に帯が当たる、そこがきゅっと締まることが、今では快感になっている。