催事の準備を作務衣でこなし、10時過ぎからの来店に備える。急ぎほやほやの久留米の文人絣に袖を通した。
地色は、水浅葱色、いや藍鼠と言った方が的確か。
絣糸は、鉄納戸色がベースになり、小格子文様。その中に、たんぽぽいろ色淡黄色が覗く。 きものの色は、縦糸を染め、横糸を染め、そして織り上がる。縦糸が出来るまでの色、横糸が出来上がるまでの色、その色だけでも一色ではない。縦横交差して、一つの色が出来上がる