「ヒヒーン!」と街中に馬のいななきが聞こえ、藤崎宮秋の例大祭が始まった。毎年のことだが、街が祭で賑やかになると、和の國は粛々と店内業務を進めることが出来る。反比例の法則だが、これもまた良し。ところで健康増進や減量の為、デドックス(毒出し)を意識し「一日2食断食」を初め半年近くになる。いろんな本を読んだ結果、黒酢と生姜を意識して体内に取り入れている。まず、黒酢は「玄米黒酢」と「大麦黒酢」の二刀流。人参・大根・生姜などを切りそのまま黒酢に漬けこんでは食べ、軽やかになったその汁は、お醤油を少々加えドレッシングとなり、飲む事も出来る。また、生姜は解毒作用は勿論のこと、基礎体温も上がり、病気に勝てる体が自然のうちに出来上がってくる。聴くところによると、今日の漢方薬の7割に生姜の成分が入っているそうだ。乾燥させた生姜に紅茶を注いで黒砂糖などを加えてのむ「生姜紅茶」は、体を芯から温めてくれ、やる気がどんどん湧いてくる。また、乾燥させた生姜を直接口にするだけで、体に電気が走りアドレナリンが出まくる。丁度今は新生姜の時期だ。まとめて買い込んではスライスして天日干しにする。燦々と降り注ぐ太陽の恵みをたっぷりと受けた「一夜干し」ならぬ「生姜干し」を、作務衣を着て行う姿は、まさに生姜作りの職人気分だ。カリカリになった生姜を手で触り、口に含みながら改めて太陽の恩恵を体全体で感じる。備長炭入りの綿麻の着物に大活躍の金茶の角帯を締め、無償で愛を与えてくれる太陽に畏敬の念を抱いた。