昨晩、お店を締める直前、他流派のお茶の先生にお立寄り頂いた。明日、アークホテル熊本でお茶会があるらしい。「丁度、時分のいい花が無いから…」との事だ。チョッと悩んだが、使命感に駆られる。花入れは、青磁らしい。予定を変更し自宅に帰り、夜が明けるのを待ち,「まんさく」の朴に、紅の「一休」と白の「侘助」の組み合わせか、それともすっきりと「曙椿」にするかと想いを馳せながらハサミを入れ、9時にお茶室に作務衣姿で無事お届けした。「お茶室には、紅白があって、まずさく(まんさく)。」勝手に想像するだけでも、なんか嬉しくなる。リズムよく、ボルドー色の塩沢紬に着替え、今日はシルクウールの袴を履いた。シャキッとキュッと、気が満ち、気合が入っててくる。菊池洋守展、最終日だ。 さて今、時計は軽く午前2時を指している、明日というか今日10日は、熊本市内の方々の成人式。京都への発送、加工品の手配などなど日常業務に加え、その準備もあった。そして、今日は「NPO法人きもの普及協会」の「大人の新年会」、「謡と仕舞の会」も兼ねている。有り難い事に東京からは、平戸仁英先生(観世流・白謡会主宰)駆けつけて頂く。いろんな事をしていたら、今の時間になった。また明日の新年会後は、その日のうちに上京だ。まだその準備もある。仕事があること自体が、実は尊いことだ。ここに僕自身が気づけるか否かで、その疲れ具合もまったく変わっていく。仕事があること、仕事が出来ること、仕事が出来る体であること自体、全てが尊い事だ。 目の前の事を、コツコツと一つずつ。お仕舞の発表会も、「一歩ずつ」足を運んでいく。近道も、逃げ道も、何もない。一つずつやり遂げていくしかない。どこからみても、今年のキーワードは、やぱり「一歩ずつ」だ。