熊本市内では今日が成人式。ご縁を頂いたお客様のお振袖の着付けが入っている。それと当時に「NPOきもの普及協会」の「大人の新年会の日」でもある。本舞台が控えているせいか、冬本番だけど寒く感じない。黒紋付に甲田さんの袴姿で新年会に出かける。場所は「松葉」だ。全てが整った。11時に「熊本白謡会」の謡と仕舞が始まるので、その前に板張りで舞った。もの凄くすべりが良い。「檜ならぬ松の木だろうか?」そんなことを考えていたら、僕自身が「足袋カバー」を履いたままにしていたことが発覚。足袋カバーは、ナイロンなどの化学繊維でできている。滑るはずだ。 横浜から乗りつぎ、会に間に合うよう、早朝より平戸仁英先生が駆けつけてくれた。会にも重厚感が増す。僕も「高砂」を舞わせてもらった。上海の舞台に比べると震えが少なかったが、その緊張感は何とも言えない。その後NPOきもの普及協会の会員の皆さまと、舌鼓を打ちながら懇親を深める事もできた。店に戻り、NPOきもの普及協会の理事会。活発な意見も出ながら、当会員の松下文也氏の「落語」をも聞く。まさに、日本文化三昧だ。 明日は朝一から仕入れのため、ボルドー色の塩沢紬の上にカシミヤのマントを羽織り、家内共々大阪伊丹行の最終便に阿蘇くまもと空港より飛び乗った。