本日、『洛風林』さまの帯展に合わせ、
店内ディスプレイを新たにいたしました。

ポールに掛けようと、
帯・お着物をひとつひとつ拡げていく
その行為は、あたかも、体温を感じる生身のおひとりおひとりとの
対面のようでございました。

帯・お着物の表情に
ドキッとさせられ、また心なごみ…
至福の時でございます。

ただ、ひとりひとりのお顔が映えるように
大切にしたいと思えば思うほど、
なにせディスプレイ初体験の私は緊張と嬉しさが入り混じり…
近くから、遠くから、
掛けては見、動かしては見、
何度も何度も繰り返す一日でございました。

今日は、ディスプレイを一新した日に相応しいお客様がお見えになりました。
洋服姿は、モンドリアンの絵画を見るようであり、
はたまた、一旦お着物を纏われますと
お肌の色にお着物も一層映え、また柔らかい曲線の美しさも加わり、
一幅の日本画の世界でございます。
なにより、お人柄をぴたりと言い当てるかのようなお姿でした。

お着物には、その方の個性や生き方がにじみ出るものなのだと、
改めて気づかせて頂いた一日でございました。

素敵なお客様との出会い、
素敵な帯・お着物との出会い
すべてに感謝しつつ・・・
          和の國スタッフ 橋本佳奈