今日は菊池洋守さんの変り市松の色無地に、染帯(ご自分の干支の柄)を合わせて、真理子先生が、お越し下さいました。
真理子先生はいつもお着物についての思いを、ご自分の言葉と素晴らしい表現力でお話し下さるので、とても有り難く存じます。
今日もさっそく、菊池さんの色無地のことをうかがってみました。
「菊池さんのこの八丈織を着ると、なぜだか背筋がピーンと伸びるんです。
昨年は娘の卒業式に着て行きましたが、華やかな訪問着にも引けを取らず、家族も喜んでおりました。
本当に、惚れ惚れする光沢で、この着物に見合う自分でいたいと思います。
まとえることがいかに幸せか、と実感しますし、着ていると、菊池さんが真心を込めて織られたのだ、とわかります。
この着物を前にすると、着ることへの自信や価値についても考えさせられ、この色無地は自分を引き上げてくれるような物なのです。自分を、より磨きたくなるような…。
以前から、衣によって培われる精神性というものを感じておりましたが、着物を着ることは、心のあり方にも反映されるのですね。」
と…、たくさんのお言葉を頂戴しました。
着ていらっしゃるご本人の心地良さや感動は、やはりその方にしか実感できないものですよね。
活き活きとしたご感想をいただき、本当にありがとうございます
「染織家三人展」は、明日まででございます。
皆さまのお越しを心よりお待ち申し上げます。
和の國 スタッフ 鋤先美紀子
追記:スタッフ渡辺です。
私も、真理子先生のお話をお伺いさせて頂いておりました。
そのお話の中で、真理子先生より「和の國さんは他のお店より抜きん出ています。白洲正子さんが銀座で運営されていた『こうげい』は和の國さんの様な店内だったのではないかと、いつも思うんですよ。」と大変嬉しいお言葉を頂きました。
本当に良いものを作って下さる染織家の方々の、その姿勢に添える様に、また、和の國に集って下さる皆様の抱いていらっしゃる「和の國」のイメージを崩すことなく、改めて衿を正して日々過ごしていきたいと思いました。
皆様の笑顔につながりますよう、これからもスタッフ一同頑張って参ります!
和の國スタッフ:渡邊綾子
お客様の真理子先生って、知的で、着物を愛する、素敵な方なんですね。
「こうげい」が現代にあるとしたら、きっと和の國さんを刺激する、良きライバル店だったのでしょうねー。