こんばんは。和の國の茨木ゆりです。
今日は「海の日」、そして明日は「スポーツの日」だそうですね。
4連休の方もいらっしゃることと思います。和の國は変わりなく営業中です。

皆さま、体調はいかがでしょうか。
私はここ数日熱中症になりかけてますが、「しそジュース」でなんとか乗り切っています。

そのような中、主人から「『着物マスクケースへの思い』を言葉にして。」と、言われていました。正直、話すのも苦手、文章にするのも苦手です。でも、実際、「皆さまに持って、使っていただきたい!」という漠然とした思いはあるものの・・・。「何でオススメしたいのだろう?」と。。。
ここは頑張らないと…と思って一週間ほどたち、やっと形になりました。
少し長文ですが、お付き合いいただければありがたく存じます。




クラウドファンディング Makuake マクアケ 熊本市中央区 着物専門店 わのくに 着物マスクケース

クラウドファンディング Makuake マクアケ 熊本市中央区 着物専門店 わのくに 着物マスクケース


マスク着用が常識になった昨今、ランチ・ディナーの時など「お洒落なマスク入れがあったらいいな~。」と思っていました。主人に話したら即実行。そこで、「私の大好きな着物生地を使って、マスクケースを製作したい!」との思いが形になったのが、このマスクケースです。

・着物を守るために、何かできることはないか?
そもそもなぜ、着物生地でマスクケースを製作したいと思ったのか…。
私は常日頃から、「着物を着る」ことに対して、もっとハードルを低くできないか…と考えていました。30年近く着付け教室を開催しておりますが、「着物を着られるようになりたい」という長年の夢を叶えて、喜びと笑顔でいっぱいになられるお姿を、たくさん見てきました。
「着物は好きです!」「着物を着てみたい…」と、着物に憧れる方が沢山いらっしゃいますが、現実、着物へのご縁は遠い方が大半ではないでしょうか。

そんな現状の昨今に、新型コロナです。イベントごとは中止、外出もままならなくなり、規制・規制の日々に突入しました。私も、着物姿で出かけることに勇気が必要になりました。このままでは、着物を着る方が減ってしまう。着物も買っていただけない。和の國の理念である「着物の職人さんを守る!」…という気持ちが一段と強まりました。

そこで、着物の生地を利用した「小物」ができないか…という発想で考えたのが、この「着物マスクケース」です。「こんなマスクケースがあったら良いな」と思うものを形にしたいと思ったのです。


・素材は「私が好きな着物」
このマスクケースの表生地は、上信越地方でご家族で製作されている、草木染め・手織りの絹100%の紬生地です。20年程前、主人と一緒に現地へお伺いした時、静かな山間で、真摯に一途にコツコツと製作されているお姿に、自分の甘さや贅沢さを身にしみて感じました。その後、父母も現地を訪れ、私達家族全員がお仕事ぶりを見聞きさせていただいた、貴重な職人さんです。

紬と言っても、とても柔らかい肌触りで、温もりのある優しい生地です。職人さんそのものの、広く大きく温かいお心のお人柄に優しく包まれるような安心感を感じさせてくれます。縞・格子・無地調のシンプルな柄で、どれも草木の色が優しく、上品で、帯合わせもしやすい、いつまでも着ていたい…と思わせてくれる、とても着心地の良い着物生地です。

内側に使っている生地は、長襦袢生地です。着物の下に着るインナー生地で、星花文というモダンな柄です。もちろん上質な絹100%で、サラリとした肌触りが特徴です。

今回のマスクケースの色柄は数パターン製作しておりますが、実際に着物と長襦袢をコーディネートするように、和の國オススメの組み合わせで製作いたしました。着物の色合わせ・柄あわせの楽しさを、少しでも感じていただけたら嬉しく思います。また、同じ絹100%と言っても、ほっこりした表の紬生地と、サラリとした裏の長襦袢生地の、生地感や肌触りの違いを楽しんでいただけると思います。



・「着物の良さ」って何だろう?
私たち和の國では、普段から「着物の良さ」とはどんな事だろうと考えてきました。着物を見て、癒される方は多いと思います。もちろん、布の温もり、手仕事の優しさ・味わい、ステータス感など、皆様が抱く着物の良さは沢山あると思います。

私にとっての着物の良さは、「心の支え」になるものだと感じています。着物姿というだけで、周りの方から褒めていただけます。現実の私以上に、良い人・出来る人に見ていただけるようです。着物は全身を包み隠してくれ、何重にも巻かれ、しっかり守られ、保護されているような感覚があります。何事にも不安で、自信のない私ですが、着物を着ると、見えない不安をかき消してくれるような力をいただき、心を支えてくれ、勇気を引き出してくれます。



・着物に込められた「日本人の魂」
今回誕生したこの「マスクケース」を、なぜ多くの皆さまに手にしていただきたいのか…。私の中に見えてきたことは、「着物には、日本人の魂が込められている」ということでした。

私は夜寝る前、その日に着用した着物を畳むことが習慣になりました。その時間は、私にとって大切な一人の時間であり、安らぎの時間だったことを、今更ながら気づきました。

毎日バタバタと忙しく過ごしていると、嬉しい事もありますが、ミスをすること、悲しいこと、反省する事もいっぱいあります。自信や、やる気をなくす日もたくさんあります。しかし、夜一人で、着物・帯・長襦袢と畳む時間こそが貴重な時間なのです。職人さんが手間ひまかけて製作された着物に向き合い、丁寧に折り目を合わせながら畳んでいると、心がほっこりしてくるのです。

畳み終える頃には、不思議と今日一日の色々な感情が流れていってリセットするような感覚になります。そして、タンスの引き出しの中に収納を完了すると、「よし!明日、また頑張ろう!」という気持ちになっていたのです。不安やイヤな気分が消えて、穏やかな気分で眠りに就ける。そんな一日一日の積み重ねで今があったことに気づきました。「着物のおかげで今日の私があるんだな~」と。



なぜ、そんな感覚になれるのでしょう…。
着物は1000年以上続いている日本の伝統文化です。それと同時に、着物に関わる職人さんにも同じだけの歴史があります。幾万人、いや幾億万人の職人の方々が、それぞれの時代に、情熱や愛情を持って研究・進化をし続け、今なお、受け継がれています。それを鑑みると、やはり着物は日本人の素晴らしいアイデンティティー・魂・英知が詰まった、とても日本人のパワーが込められた布だと思うのです。



・「着物マスクケース」をお守りに。
そんなパワーを持った着物生地を手元に置いて、見たり、触れたり、使ったり出来ることは、とても心強いことだと思います。着物マスクケースをふと眺めてみると、癒されたり、穏やかになったり、安らいだり。心にゆとりが生まれ、日々の暮らしに豊かさが生まれてくることでしょう。そして、また勇気をもらって一歩を踏み出し、明日を迎えることができる、そんなお守りのような役割があると思います。

余談ですが、今は会いたい方にすぐ会えなかったり、ご実家へ帰れなかったり、施設や入院中の身内の方にさえ会えない状況です。このマスクケースを手元に置いてその方を思い浮かべたり、自分自身のお守りにしたりして、ご一緒に前へと歩んでいただけましたら幸いです。



・多用途使いで、プレゼントにも。
「着物マスクケース」と表現していますが、通帳入れや母子手帳入れなど、多用途にお使いいただけるケースです。大事に扱いたいご祝儀袋や、商品券・チケットなども安心して入れられます。大切なお写真やお手紙を入れたりして、思い想いのアイデアでご自由にお使いください。
この贅沢なマルチケースをバッグの中に忍ばせて、心の友として身近にご利用いただきたいと思います。

また、桐箱に入っていますので、贈り物としても喜ばれると思います。長年お世話になっている方や、ご家族・ご友人・大切な方へのご就職祝い・ご結婚祝いなど、日本人らしいアイテムとしてもオススメいたします。

この「マスクケース」を手にしていただいて、日本の着物の良さを感じていただけましたら、とても嬉しく思います。その思いが、着物を未来の子供達に繋げる一歩になり、そして日本の大切な着物文化を守り、継承するチカラになることは言うまでもありません。
ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。



追伸:
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梅雨明けまで、もう少しでしょうか。

一日一日、大事に過ごしていきたいですね。
最後までお付き合いいただきまして、誠にありがとうございます。