みなさま ごきげんいかがでしょうか。 野田和子です (*^_^*)

夏の襦袢・海島綿
熊本ではまだ梅雨らしい雨の日が少ないまま、文月も2日となりました。もうすぐ七夕を迎えます。

 いよいよ夏に突入し、麻素材の上布・小千谷ちぢみ・帯、また絹物でも絽や紗・羅といった透ける風合いのお着物の出番がまいりました。

 そこで本日は、下着の1つである“長襦袢”についてお話しさせていただきたいと思います。
汗をかくことが前提の外出時の夏の襦袢は、何と言いましてもやはりご自宅でお洗濯できるものがよろしいようです。お洗濯出来る素材では、皺になりにくく乾きも早いポリエステルが一番お気軽です。品質(着心地)はお値段に比例していると思いますが、最近では化繊といってもかなり柔らかい地風のものが開発されております。竹を25%使用したものもあり、私も持っておりますがこちらはとても柔らかくて肌にも張り付かなく、お洗濯もネットに入れて他の物と一緒に洗濯機で普通に出来ますので大変重宝しておりました。

 ですが、近年(特に夏)は化学繊維が肌に合わず、着物でも洋服でも化繊ですと着ているうちに蒸れて体が熱くなり、気分が悪くなってしまうようになりました。
 そこで昨年夏に夏物長襦袢を新調しようと決心たのですが、素材を麻にするか綿にするか決めきれず、今年までかけて悩みあぐねた結果、海島綿に決定いたしました。

夏の襦袢・海島綿

シーアイランドコットンの名称で、ハンカチやタオル・Tシャツなど色んな製品に加工されておりますので、ご存じの方もおありと思いますが、カリブ海周辺の島だけで生産されている大変長い繊維を持つ棉花から作られます。希少性が高く、長襦袢の反物になりますと10メートル以上はございますので当然木綿にしてはお値段もそれなり(正絹の襦袢並み)にしますが、着用した感触は大変しなやかで、吸汗性に富みますので本当に暑く感じません。ごわごわ感は全くなく、かといって肌にまとわり付くこともなく着心地がとてもよろしいのです。

 木綿はお洗濯時の皺が気になるところでございますが、手で押し洗いをしたあと脱水を短くして陰干しにいたしますと、ほとんど手アイロン(両手で挟んで伸ばす)でさほど気にならない程度の小皺におさまりました。

 和の國では皆様おひとりおひとりの和装時のお悩み対して、実際に着用してみての経験を元にした品質へのこだわりをもって、色んなタイプ別の製品のご紹介をさせていただいております。
 どんなに小さなこだわりでも構いません、どうぞお気軽にご相談くださいませ。

本日もご覧頂きましてありがとうございました。